しつらえの提案

住まいにおいて本当に大切なのは「ハードウェア/建築物としてのハウス」よりも「ソフトウェア/暮らし・住まい方」であると考えます。 ソフトウェアを充実させるために、素敵な住まいのしつらえ方をプロの視点でアドバイスいたします。
床材選定のポイント
どちらかというと床に寝転んだり、床に座ったりすることが多いので、柔らかい材料がいいと思い、タイルカーペットにしました。 タイルカーペットならもし汚れても汚れた所だけ簡単に取り替えられるので便利ですね。掃除もできるだけ物を置かないようにしているので、 全然たいへんなことはないです。畳の生活に近い感じでいいですよ。 
コーディネートのポイント
壁・天井・収納の扉など、できるだけ白で統一し明るくしています。ただ全部白だと疲れるので、 ナチュラルな白木のカウンターや柱などを用いています。床は木の色より濃いめの色で落ち着きを持たせています。 (床は壁天井より目線が下になり、壁天井より濃くする方が落ち着きます。地面の土の色と空の色の関係と同じですね。) あとは部屋のしつらえで生活感と色気を出せば良いかなと思っていたので、赤の照明器具やソファーなどを設置してみました。 
床材選定のポイント
長年使う大切な場所なので、床材は重厚感があり、耐久性のある無垢材としました。 床暖房対応ですので、冬でも暖かく、一年中木の温もりを肌で感じることができます。 質感が良く落ち着いた色調です。自然な色ムラが白い空間にアクセントをつけています。
壁材/収納家具面材選定のポイント
壁、収納は、汚れてもすぐに補修ができる仕上げとしています。家具の面材は、ウレタン塗装の仕上。 子供が汚しても簡単に自分たちで塗装ができます。子供と一緒にペンキ塗りも楽しいですよ。 壁紙は、汚しても張り替えが簡単。様々な種類があるので、気軽にお部屋の雰囲気を変えることができます。
コーディネートのポイント
壁・天井を白で統一し、できるだけお部屋が明るくなるように心掛けています。 キッチンの天板のステンレス、ダイニングの集成材などは、素材を変えることで白いお部屋のアクセントとしても効いています。 歴史を刻む床材と手軽に変えられる壁で、自分たちで部屋をつくっていきましょう。
床材選定のポイント
コルクならではの優しい表情とソフトな歩行感が足の疲れを低減させます。 気になる階下への振動音を抑えられ、転倒しても怪我のしにくい材質の為、お子さんやお年寄りにも安心です。断熱性、調湿にも優れている為、室内環境が、適温適湿に保てることも大きな選定理由です。 またお掃除も拭き取りでお手入れが簡単であることも嬉しいですね。釘を一切使用しないで簡単な接着施工なのでまさにリフォーム向きな材料です。
壁材/収納家具面材選定のポイント
リフォームの場合既存のビニールクロスは、剥がすと下地の石膏ボードを傷めてしまうことがあるので、クロスは剥がさずその上から浴室などに使用する防カビ効果のある塗装材を、 シンプルなホワイトでローラー塗りしました。ローラーの種類で微妙な陰影のあるテクスチャーを出すことも可能です。
コーディネートのポイント
室内に天然材の暖かみを出したかったので、床材のコルク材にあわせて天井材をヨシ張にしました。 空間を豊かな表情に仕上げるため家具も天然木質材料にこだわりました。 オブジェに光をあて、陰影を出すことによって、空間に奥行きを持たせています。